「ハンドメイド通販サイト「minne」や、「creema」でもっとたくさんの人に見てもらうにはどうすれば良いんだろう?」
「作品には自信があるのに、なかなか見てもらえない…」
とお悩みの作家さん必見です!
今回は、もっとたくさんの人に作品を見てもらうために、特に通販において重要である「写真の撮り方」についてお話したいと思います。
写真ってそんなに重要?
重要です。通販においては、本来の作品よりも「作品の写真」が重要視されます。
製作者がその作品の魅力を存分に知っていても、その魅力を伝えるような写真を撮らなければ、見ている人には伝わりません。もちろん、作品に魅力があることが大前提ですが、いくら作品に魅力があったとしても、載せている写真がイマイチだと、購入してもらえないのです。
とはいっても、「あまり写真を綺麗に撮りすぎて、実物が届いた時にクレームが来たら嫌だな」なんていう不安もありますよね。
でも「作品を綺麗に撮る、編集する」ことと、「作品の写真を盛る」ことは違います。
魅力的に見えるように写真を撮るのではなく、なるべく実物に忠実な色目、実物の魅力が伝わるよな写真を撮るのです。
ここでは、作品写真の撮り方の基礎編から応用編、編集方法までご紹介していきたいと思います!
作品写真の撮り方〜基礎編〜
背景に小物をおくべき?
作品撮影において最初に決めるべきなのは「背景」です。ですが、自分の作品に合った背景を、と考えていろんな小物を配置して撮影に臨む…これはNGです。
もちろん、作品の世界観に合う小物を活用するのは良いですが、背景に小物を置くことによって、何を撮りたいのか分からなくなります。小さいアクセサリーなどの作品は特にそのリスクがあります。

このような形で、遠くからみるとごちゃごちゃします。遠くから見るとごちゃごちゃしている、ということは、通販サイトの一覧に表示される、小さな枠に収める写真としては、不適当なのです。
また、小物を置くと、小物を置いた分だけ影ができます。小物やその影をうまく操って撮影をするのは、慣れていても難しいです。

以上のことから、初めて作品を撮影しよう!という方は特に、「作品のみ」を写す写真をとることをおすすめします。
作品のみでも、作品の魅力が伝わる写真は、十分に撮ることができます。
背景の色は、黒?白?
シンプルな背景なら、専用の撮影キットを購入しなくても、身近にあるもので作れます。サテン系の高級感のある服(机に敷いて使う)、真っ白な皿、皮革っぽい素材のソファの上など…。身近なものの素材をよく観察して見てください。私自身も、撮影キットを購入したことはありません。
どんな素材でも活用できますが、大切なのは、作品に合う色を探すことです。例えばこの作品、シルバーの枠に、レジンで貝の真珠層を封入したものです。(作品についてのこだわりなど、説明はこちら)

この作品は、黒背景、白背景のどちらで撮ると映えるでしょうか?


ちなみに黒背景はピアノの椅子です。

白背景はお皿を使っていますよ!

私なら黒を選択します。この作品の場合、シルバーを使っているので、白背景だと境目が分かりづらくなってしまいます。それに対して黒背景の写真だと、黒とシルバーのコントラストでぐっと飛び出しているような、存在感のある写真になります。
特に通販に使う写真の場合は、スクロールしながらザッと見ても、目に止まることが大切です。それを考慮すると、黒い作品なら白背景の、白い作品なら黒背景、色鮮やかな作品には補色をうまく活用することもおすすめです。
今回はここまで!
次回は同じ背景を使っても見栄えが違う?
作品の魅力が伝わる写真の撮り方について、詳しくご説明していきたいと思います。
文/のあ