これから段々と寒くなり、家族や友人と鍋を囲んだり、シチューを作ってみたり…。服を着込んで、外にお出かけしに行ったり。
今回は、これからの季節にピッタリな、心も身体もぽかぽかしてくる、あたたかみ溢れる素敵な作品を取り上げていきたいと思います。
ご紹介する作家さんは、羊毛フェルト作家の「_Raiku」さん、刺繍作家の「watanuki」さん、そしてフェイクスイーツ作家の「white*ham」さんの3名です。
_Raikuさん(twitter:@Raiku_rei)
羊毛フェルトで主にくまを作っている_Raikuさん。羊毛フェルトらしい、ほんわかした雰囲気や温かみ、可愛さはもちろん、_Raikuさんの作品は、(その作品の動物が生きている)背景が浮かんでくるような確立した世界観があると感じます。
それは、モチーフとなっているくまさん(「#すぎぐま」で検索!)や、ペンギンさん(「#ころっぺ」で検索!)の表情がこちらに話しかけてくるような「生きた」表情と、手などの動きがあるからだと思います。
上記の写真であれば、本当にパン屋さんが背景に浮かんできて、くまさんから「パン食べませんか。」「焼きたてですよ。」と言われているような…、そんな気持ちになります。
また、くまさんが主役でありながら、パンの焼き加減が羊毛フェルトで絶妙に表現されている点や、コック帽に水色の線が入り立体感が表現されている点など、_Raikuさんの丁寧さや、1つ1つの作品への愛・想いが伺えます。(だからこそ、こんなに見ているだけで作品が愛おしくなってくるんですね!)
_Raikuさんの作品では絵本の世界から現実の世界へ、くまさんやペンギンさんが飛び出してきたような気持ちになります。
こちらのカニころっぺちゃんであれば、一体どこへ向かうのか…みんなで列になって遠足に出かけているようで、見ているこっちも一緒についていきたくなる、そんな気持ちにさせてくれます。
こちらは、リンゴくまさんの作品!
筆者は、なんだか「くまさん小学校」の「リンゴ組」の生徒たちのように見えてきまして…。笑
みんなが体操の時間を楽しんでいるように感じました。(↑整列して、これから準備体操を始めそうです。)
準備体操をするのに、自分の位置について、音楽がかかり始めた時のような…。_Raikuさんの作品は、とても想像力を膨らませてくれる、あたたかく・楽しい作品だなと思います。
そして、可愛すぎて写真を5度見してしまいそうな、この作品…!
「テディベアくまさん」です! 皆さんは、どっちのカラーのテディベアくまさんがお気に入りですか。
羊毛フェルトで製作されているのにかかわらず、手足を動かす事ができるそうです。なんと、1人でお座りもできるという超大作!
メイド風のくまさんがお掃除をしていたら、ネズミさんと友達になったという絵本の世界のような素敵なストーリーを感じながら作品を楽しんでいただきたいです。
watanukiさん(twitter:@watanuki41316)
1針1針手作業で描いた刺繍作品(ブローチとポーチが中心)を製作しているwatanukiさん。
丁寧な刺繍と、あたたかい色合い、そして、モチーフの美しい再現が大変魅力的な作家さんです。
ハロウィン特集2では、上記写真右上2つの「かぼちゃさんブローチ」と「ハロウィンを満喫している蛙の刺繍」を紹介させていただきました。(ハロウィン特集2はコチラ!)
watanukiさんの作品は、そのモチーフの生命の流れまで表現されていて大変驚きます。例えば、上記写真のブドウであれば、実が成っていく過程で、茎を伝って葉や実の部分へ、水や栄養分が流れ、果実の下部に溜まっていくようなイメージが刺繍糸の方向とともに感じられます。
上記写真の右下、花束であれば、パッと花咲く花弁が、刺繍糸の向きで立体感とともに表現されています。モチーフの自然的パワーが不思議と感じられる、まるでパワースポットのような癒され、力が湧く作品だなと感じました。
また、watanukiさんといえば、カエルくんたちのシリーズですよね!
カエルくんの表情を見ていると、どこか少年・少女時代の自分を見ているような感覚になりませんか。
子ども時代の「素直な喜び」や「愛情」「ワクワク」を与えてくれる素敵な作品だなと思います!
カエルくんブローチを身につけ、カエルくんの顔を見るたび心から癒されること間違いなしですね〜。
そして、こちらが今の時期ピッタリのどんぐりのブローチです。

どんぐりの優しい「丸み」を見事に再現しつつ、帽子をかぶった「2人のどんぐり」が話をしているような、あたたかい気持ちになる作品です!
どんぐりの堅果部分の流れるような刺繍の凹凸と、殻斗部分のリアルな模様に大注目で、その精巧さに「ドジョウもビックリして出てきそうな」秋にピッタリの作品です。
そして、最後にご紹介する作品がコチラ!
まるで、「今、採ってきました!」というくらい新鮮で美味しそうなキノコたち…!
彩り豊かで、見ているだけで心もお腹もいっぱいになってきます。中でも筆者が驚いたキノコが、エノキ茸です!!
エノキのモチーフ作品は、初めて見ました! 白一色で凹凸やリアルさ、可愛さなどを表現するのはとても難しいのでは…と思ってしまうのですが、watanukiさんの作品を見ると、そのエノキのリアルさ、可愛さにとても惹かれました。
「エノキってこんなに可愛かったっけ?」と思ってしまうほどに…。
白一色で、刺繍の向きや糸の重ね具合によって、モチーフをイキイキと表現していく点が、まさにプロの方の技だなと…!
white*hamさん(twitter:@MayuHam2015)
クレイパティシエール24期、フェイクスイーツ作家のwhite*hamさん。
オレンジや焼き菓子を中心に、ホームメイド感のあるフェイクスイーツを製作されています。
本物のカフェにいるような、まったり癒されるwhite*hamさんの作品は、写真を見ていると「今日は同じメニューで晩ご飯を作ろう!」「カフェで同じメニューを頼もう!」と思うくらい、美味しそうでリアルです。
また、ピンポイントで「私、この料理とっても好き!」という心踊るメニューが特徴です。
例えば、こちらはいかがでしょうか〜。
スモアタルトです! 焼いたマシュマロとチョコレートの相性が「罪の味」と言われるくらい、「神スイーツ」との大評判を呼んだスモア。それがこんなにリアルに表現されていて、筆者も大変驚きました!
スモア好きは、見ているだけでとても幸せになってくるのではないでしょうか。
写真を見ていただければわかりますが、何と言ってもマシュマロの焼き加減が絶妙ですよね!ちょうど、マシュマロを噛む時に溶け出すくらいの柔らかさでしょうか…、想像しているだけでとてもお腹が減ってきてしまいますね。
続いては、ぽっかぽかの本企画にピッタリすぎるこちらのクリームシチュー。
このスチールポット風の鍋にシチューが入っているところが、まさにwhite*hamさんならではのホームメイド感たっぷりの作品です。
写真を見たら、本物の食べられるシチューだと勘違いしてしまうほどリアルですが、実際の作品のサイズは約9.9cm×8.1cm×5.2cmだそうです。(white*hamさんのminne参照)
どの具材も切り方や色合いがとてもリアルに再現されていて、本当に驚きます。
特に、ブロッコリーのつぼみは、細かく、どう見ても本物に感じられる、そのリアルさにビックリです。
このままマヨネーズにつけて、食べてしまいそう…。笑
ここで、デザートタイムです!
くり抜きオレンジのカップゼリーです。本当にケーキ屋さんのショーケースで売られているようなリアルさと、デザインがとても素敵です。
オレンジの爽やかな色合いと、ゼリーのプルプル感が見る者の心をリフレッシュさせてくれます。
なんと、この作品は直径4cm程度のようでして…(「そんなに小さいの!?」と筆者は驚いているところです。笑)、お部屋にちょこんと飾るととても可愛いですね。
white*hamさんの作品は、リアルさはもちろんですが、ホームメイドをテーマにしていることもあり、作品の中にほっこりするようなあたたかさと、「それ好き!」と思うようなメニュー選びが素晴らしいなと思います!
今回の「ぽっかぽかの秋冬特集」は以上となります。とても素敵なお三方の作品を紹介できて嬉しいです。
ぜひ、作品を見て、皆さんの心も身体もぽっかぽかになっていただきたいです。
秋冬を過ごす、お供になる作品に出会えると嬉しいです!
文/imacoro