先日、スペインタイルとマヨリカ焼きの絵付け工房(埼玉県さいたま市浦和区)、Sereno(セレーノ)さんの元でタイルの絵付け体験を行ってきました。
今回は、作品の製作過程から完成した作品のご紹介までをお届けします!
タイルの絵付けスタート!
今回の絵付けで行う技法は、クエルダ・セカ技法です。
クエルダ・セカ技法では、ぷくぷくした感じに仕上がります。クエルダセカ技法の釉薬は色数も多いので、カラフルに仕上げることができます。
そして、Serenoさんの工房では、コースターとカード立ての中から2,3個選択し、絵付けをしていくことができます。
今回は、コースター2個に挑戦してきました!
トレーシングペーパーに下絵を描いていく
ここのデザイン決めが最も悩みました。筆者は、悩んだ末にこのサイトのロゴマーク「emo(イーモ)」にしました。

いかがでしょうか。自分で、作ったロゴをトレースするのはなんだか不思議な感覚でしたが、なんとか形になりました。
カーボン紙を挟み、ペンで強くなぞる
なるべく濃く、テラコッタタイルに図柄を写すことがポイントでした。
なぜなら、後ほど色を付けていく場面で、このシャープペンで描いた線の跡が防波堤のような役割を果たすからです。
実は、直線より曲線の方が初心者向きだったようで、筆者は(直線ばかりを選択してしまったため)この後の釉薬流しで少し大変でした…。笑
スポイトで釉薬を流していく
このような感じで、釉薬をスポイトで吸ってタイルの上に色を乗せていきます。
この時に先ほどのシャープペンの跡が境界線のようにはたらくのです。
ポイントは、同じ色を内側から外側に垂らしていき、1色目が終わった後は、2色目に移っていくことです。(今回で言うと、白を塗り終わってから水色に移ると言う流れになります。)
細かい線の部分は、筆で色を乗せたり、
色がシャープペンの防波堤を越え、混じってしまった場合には、釉薬が固まった後にもう一度防波堤をなぞっていきます。(釉薬は、すぐに固まります。)
直線部分は、角までしっかりと釉薬を垂らさないといけないため、少し難しく、筆で修正をしながら絵付けをしていきました。
このようにぷっくりとした仕上がりになるのが、クエルダ・セカ技法ならではです。
釉薬を全て流し終える
このようにタイルに釉薬を全て流し終えた段階で、体験は終了! 後は、Serenoさんが焼成してくださり、自宅に作品が届くのを待つのみ!
〜焼成〜
この作品を待っている期間が、とてもワクワク・ドキドキでした。焼き上がりの色は、絵付け時とは異なる味わいがあるとのことを聞いていたので尚更でした。
〜作品到着!〜
そして、楽しみにしていた焼成後の作品が到着!
開けるのもドキドキでした。
そして、こんな作品が完成しました〜!
emoのロゴのカラーにピッタリで、ツヤツヤした仕上がりになりました。
防波堤の役割を果たしてくれたシャープペンの部分は、タイルの色が残りアクセントになっています。
裏面は、このようにコルク板が貼ってあります。
そして、クエルダ・セカ技法ならではのぷくっと感というと…!
このように、コースターとしてカップを乗せるのに支障がなく、且つ可愛らしいぷくっと感に仕上がりました。
実際に、自分が絵付けをしたコースターの上にカップを乗せてみました。
ガラスのカップを乗せることによって、タイルの模様が透け、飲み物とタイルを同時に楽しむことができますね。
自分が体験した作品、一際愛着も強く、大切に使用していきたいなと思います。
また、製作過程においてSerenoさんに修正していただいた部分もあり、プロの方の技を間近で拝見することができたのも貴重でした。
以上で、タイルの絵付け体験レポートを終わります。
ぜひ、タイル絵付け体験をしてみたい方、大歓迎です。HPの問い合わせやメール(ceramica-sereno@memoad.jp)でご連絡ください。
※こちらの記事は、SerenoさんのHPを参考に作成しております。
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文/imacoro