ハンドメイド知識

撮った写真を本来の作品に近づける! 無料アプリを使用した簡単編集方法

アイキャッチ画像出典:  n*****************mさん (AC写真)

こんにちは。emo編集部の のあです。

前回の記事からだいぶ時間が経ってしまいましたが、写真の撮り方Part3!

ハンドメイド作品写真の編集方法」について、お話していきたいと思います。

まず、ハンドメイド作品ってどうやって撮ればいいの?という方は、前回の記事をお読みの上でご覧くださいね!

前回の記事はこちら!

PART1(写真の撮り方*背景攻略編)↓

「作品には自信があるのに...」通販で目に留まる、作品撮りを撮るためのコツって?(背景攻略編)「ハンドメイド通販サイト「minne」や、「creema」でもっとたくさんの人に見てもらうにはどうすれば良いんだろう?」 「作品には自...

PART2(写真の撮り方*ライト・背景実践編)↓

作品の色に合わせた背景の選択で、より魅力が伝わる作品撮りへ!(背景・ライト実践編)前回は、背景の色についてご説明させていただきました。(前回の記事はこちら) 前回は、あまり作品撮りに慣れていない…という方は、小物...

はじめに

2つの記事に基づいて、写真を撮ったものがこちらです。
書いてある通りに撮ったのに、

  • 写真が暗い
  • 実物より色味が薄い
  • 作品の立体感が伝わらない

など・・・
様々な問題点が見受けられます。

これらの問題は、専用の撮影キットやスタジオを借りて撮ることで解決できることもありますが、そんなお金はない!という方でも、写真を「編集」することで、より綺麗な写真にすることができます。

あくまでも今回お話する「編集」は、写真を実物のハンドメイド作品に近づけるためのものです。特に通販で使う写真は、写真と届いた作品が全然違う!とがっかりされてしまうことがないように、作品と見比べながら編集を行ってくださいね。



今回写真編集に使用するアプリはAdobe社の「Lightroom」と「Photoshop Fix」の2つです。
どちらもiPhoneiPad対応のアプリケーションで、無料でダウンロードいただけます。
一部有料コンテンツもありますが、今回は無料のコンテンツのみを使った編集方法をご紹介致します。

明るさ、色味を編集するには?

明るさ、色味の編集には、「Lightroom」がおすすめです。
Lightroomで編集したい写真を選択したら、まずは明るさを調節します。

太陽マークのボタンをタップすると「露出度」「コントラスト」「ハイライト」「シャドウ」「白レベル」「黒レベル」の6項目を調整することができます。

写真全体が少し暗いというときは、「露出度」を少し上げます。今回は黒い背景に白い作品なので、黒い背景上の明暗の差をなくすために、露出度を少し下げています。

しかし写真の明るさを、この「露出度」だけで調整してしまうと、全体的にぼやっとした画面になってしまうので、露出度を決めた後に、その下の項目を決めていきます。コントラスト」を強くすると、名前の通り明暗の差を激しくすることができます。

簡単に作品と背景の境目をはっきりさせることができますが、あまりやりすぎると本来の作品と違って見えてしまうこともあるので注意が必要です。

「ハイライト」「白レベル」は明るい部分を、「シャドウ」「黒レベル」は暗い部分を調節することができます。

私は、基本的には、「露出度コントラストそれ以外の4つ」で微調整という形で使っていることが多いです。

次に、色味を調節していきます。



色味を調節するには?

色味を調節するには、先ほどの明るさを変えるマークの下にある、フラスコのような、温度計のようなマークをタップします。

ここで、色温度や彩度を調節することができます。

基本的に一眼レフなどをホワイトバランスを自動で調節できる設定にして撮影している場合は、「色温度」は調節する必要はありませんが、場合によっては作品の色味が本来の色とは違って見える場合もあります。

例えば家庭用のあたたかみがある色の電気の下で作品を撮影すると、本来の色よりも橙色っぽくなりますし、病院のような蛍光灯の下で撮影すると青っぽくうつることもあります。

手元にある作品と見比べて、本来の色と違うかな?と感じた場合は、「色温度」を調節してみてください。

今回の例は、一眼レフでホワイトバランスオートモードで撮影をしているため、「色温度」の調節はしていません。

さて、先ほどの明るさ設定で「露出度」をあげると、全体的に白っぽくなることが分かりました。全体的に白っぽくなると、もちろん作品の色味も薄くなってしまうので、「自然な彩度」または「彩度」のバーを調節して本来の作品の色味に近づけていきます。

適度に彩度を上げた例(自然な彩度+21)
彩度を上げすぎた例(自然な彩度+59)

元々色の鮮やかな作品だと、あまり調節しすぎると本来の作品違ってしまうので注意が必要です。

ここで完成!としたいところですが…、完成した作品写真をよく見ると、
ゴミみたいなものがうつっている?!

折角ここまで編集したのに、写真の撮り直し

そんな時のために、「Photoshop Fix」の「修復」で写真を加工する(ゴミを消す)方法もご説明したいと思います。

小さいホコリなどなら簡単に取り除くことができますよ!


写真からホコリを消す方法

ホコリを取り除く前

編集したい写真を選択して、「スポット修復」をタップ消したい部分をタッチ

ホコリを取り除いた後

小さなホコリなどが写り込んでしまった時は、これだけで取り除くことができます。

完成した写真を見比べると・・?

編集前

 

編集後

作品がはっきりして、 実物の魅力をしっかり伝えられる写真になりました!

まとめ

今回は、ハンドメイド作品写真の撮り方Part3「撮った写真を編集する方法」をご紹介させていただきました。

写真を編集するというと、「それって偽装にならないの?」と思う方もいるかもしれませんが、撮影場所の照明の条件などから作品の写り方は変わってくるので、写真を作品自体に近づける、という意味でも編集は必要不可欠です。

だんだん慣れてくると、自分の部屋の明かりだとこのくらい調節すればいいんだな〜と分かってきて、編集作業も効率よく進められますよ!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

emoでは素敵なハンドメイド作家さんを記事でたくさん紹介しておりますので、是非そちらもご覧くださいね。




文/のあ